『完全木製版 デラックス将棋』レビュー
先月の26日に発売した、『完全木製版 デラックス将棋』を手に入れました。
これから将棋を始める初心者や、初めて盤駒を買う人が基本ターゲットの商品だと思いますが、私も自分が使ってみないと人に勧められないので、今回購入してみた次第です。
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/04/28
- メディア: おもちゃ&ホビー
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現在5000円以内で比較的安く手に入る駒には、
・プラスチック駒(数百円〜4000円強)
・スタンプ駒(数百円〜2000円程度)
があります。
個人的にはこの価格帯ではプラスチック駒をオススメしたいですが、どうしても木製の駒に執着される方もいます。
確かに、木製駒独特の温かさに惹かれる気持ちも分かります。
今まではそういう人は、安価なスタンプ駒を選ぶか、少し頑張って白椿の彫駒や書き駒(5000円強程度)を選ぶのが常だったのですが、今回『完全木製盤 デラックス将棋』の発売で選択肢が広がりました。
特に巻菱湖や錦旗のように略されていない書体(いわゆる彫駒でいう極上彫と同じ書体)が欲しい場合には、今までは一万円程度は必要でしたが、今回の商品の販売により、駒だけなら3000円程度で入手可能となりました。
これは結構嬉しい人もいるんじゃないかなー。
では、早速紹介していきたいと思います。
外装はこんな感じです。
中身は、盤、駒、入門ガイドの3つです。
盤の表面は、色のムラが酷く、そこが少し残念。線は見た感じ印刷です。
裏面には、シートが貼ってあり、蝶番がないので机に置いたとき机に傷がついたり、盤がピッタリ合わない心配がない点は良いです。
『将棋盤 棋になる折れ将棋盤【蝶番がない】』と同じ構造ですね。
次に駒の購入時の写真と駒箱を。
駒箱については、「駒台になる」ように平べったい駒箱になっています。
このアイデアは、『新宿将棋センターのプラ駒』を真似たんでしょうか。
いずれにせよ便利で良いです。
ただし、駒箱は正方形ではなく僅かに長方形になっているため、箱を閉じるとき合う面と合わない面があり少しストレスを感じます。
あと書体の説明書が駒箱内に付属していました。
駒はスタンプ駒です。
幻冬舎の『本格ステップ将棋』や『9マス将棋』の駒と同じタイプで、塗料によるコーティングがしてありツルツルスベスベしています。
使っていくうちに味が出てくる、というようなものではないのでそこは注意が必要です。
インクにはやや滲みが見られますが、気にならない程度です。
王将の駒尻には巻菱湖書とあります。
玉将には特に何もありません。
飛車と角行を比較してもらえれば分かりますが、駒によって個体差が大きく、整形はあまり良くできているとは、いえないですね。
駒の先端がガクッとえぐれている駒もありました。
使用には問題ないレベルですけどね。
他の駒と大きさを比較してみました。
右が普段使いのツゲ駒(青山碁盤店で購入)、左が新宿将棋センターのプラ駒(新宿将棋センターで購入)です。
デラックス将棋の駒(以下、デラ駒)は、私所有のツゲ駒と比較すると駒尻が厚く、また駒尻から駒の頭にかけての傾斜が緩く、駒の頭も厚くなっているものが多いです。
また、歩が一回り小さいです。
新宿将棋センターの駒がかなり近いかな、と思いました。
普段使っている駒によっては、違和感を感じる人もいるかもしれません。
初めて触るのが、この駒なら問題ないでしょう。
因みに、「重さ」に関してはデラ駒は明らかに軽いです。
明らかにツゲ駒の方が薄いんですが、王将同士で重さを測ったところ、
・ツゲ駒(4グラム)
・新宿将棋センタープラ駒(5グラム)
・デラ駒(2グラム〜3グラム)
という結果でした。
(小数点以下まで測れる測りはないので、大体ですが…)
比重が軽い材を用いている分、駒の厚さで少しでも重くしようとしている所もあるのかもしれません。
白椿の駒を使った事がある人は、大体そのイメージです。
全体の写真も撮ってみました。
指し味はシャムツゲやツゲ駒、斧折(オノオレ)には劣りますが、木製駒独特のパシッとした音はしっかり出ます。
実際、悪くないです。
勉強目的としては、十分すぎるほど活用できるでしょう。
私は将棋始めた頃、百均の駒を卒業して白椿の彫駒を買いましたが、その頃こんなのがあったらなぁ…。
最後に
今回の商品は、
・プラ駒は味気なくて嫌だ
・木製駒で安い商品を探している
・巻菱湖や錦旗などカッコイイ書体の駒が欲しい
・上達して良い駒を買うまでのつなぎの駒が欲しい
・晩酌しながら指せるような、汚れても問題ないある程度見た目の良い駒が欲しい
って人に最適なんじゃないでしょうか。
個人的には、プラ駒大好きなんだけどね(^_^;)
やっぱり予算や満足する駒って人によって違うから…
今回のデラ駒によって幸せになれる人も、きっといるでしょう。
因みに今回は巻菱湖の駒と盤のセットを紹介しましたが、6月には錦旗、水無瀬、源兵衛清安も駒だけの価格で別に販売開始されるようです。
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/06/23
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