苦しんで強くなる将棋ブログ

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才能皆無だが、試行錯誤して棋力向上を目指す。日常ネタもたまに…

『【新版】3手詰ハンドブックⅡ』レビュー

 お久しぶりです。
 久々の投稿になります。

 今年も中々思うように趣味に時間が使えてないわけでありますが、社会人皆同じ!!

 できないことをストレスに感じるのではなく、あくまでも日々の癒しとして将棋やその他の趣味に向き合っていければと思います。
 頭使いたくないときは、ピアノ弾いたりね。

 今日はリハビリがてら解いた詰将棋本の紹介です。



3手詰ハンドブック〈2〉

3手詰ハンドブック〈2〉

本書の概要

 言わずと知れた浦野先生の詰将棋本です。
 詰将棋で棋力向上がテーマで、まず浮かぶのがこのシリーズ。

 級位者有段者問わず持ってる人多いんじゃないかな?
 多分一番売れてます。
 ハチワンダイバーの作者も、オススメしてましたね。


 本の特性についての詳細は、黄色本のレビューに詳しく書かせてもらったので、そちらをご覧ください。
 ↓
gerren.hatenablog.com

 とっくにレビューしたと思ってたのですけど、まさかのしてなかったので、再度読んでみました。


内容

 高い評価を受けてるだけあり、実戦的でシンプルな構図の問題が多いです。
 ストレスなく読み進められるのも◎。

 問題は黄色本が前半後半で難易度に差が出ているのに比べ、本書はそういったことはないです。
 最初から最後まで均一的な難易度ですね。 
 黄色本の後半と同じくらいかな?

 総合的には黄色本よりやや難しいと思うので、初心者は黄色本(3手詰ハンドブック)の方をオススメします。


私が解いた結果

 正答率 99%(198/200問)

 途中勘違いして読み間違えたのが二問。
 No.176、No.199。

 今回空き時間でユルユル解いたので、タイムアタック形式で一気に解けばさらに正答率下がります。(--;)

終わりに

 ブログは今回、スマホで書いております。
 パソコン繋げると、回線費やウィルス対策費でお金がね。
 スマホ代もバカにならないですから。

 どうにかならないものか。
 

将棋再開…??

お久しぶりです。

仕事の都合で将棋に時間が当てられない日々が続きまして、この一年程は意識的に将棋をシャットアウトしてました。
(ただ、折田先生がプロになられたのはニュースで見ました。応援していたので非常に嬉しいです。)


仕事に傾注しなきゃいけない時期でして。
将棋って何だかんだ時間使う趣味じゃないですか。


将棋を生活から取り除いた方が、休息に時間を使えて仕事に集中できるだろうという判断でした。
将棋は精神衛生上良くない面もありますし、将棋を指したいけど仕事が忙しくて時間が割けないってなるとそれもストレスになりますから。
なら最初からゼロにしようと。


ただ、実際に離れられるとは思ってなかったです。
完全な将棋中毒者だったので(汗)
タバコやパチンコと同じでやめようと思えばやめられる(?)んだなーと今回分かりました。


で、仕事もまだまだ忙しいんですが、ある程度一段落したので少しずつ再開しようかと思っています。



そこで仕事をしながら上手に将棋と付き合っていく上で、少し自分なりに制約を。

①楽しめなくなったら(イライラする等)それ以上せず暫く距離を置く
②ネット将棋は次の日が仕事なら指さない
③ネット将棋は1日3局まで
④必要ない棋書・棋具の処分を検討(部屋を圧迫している)


実は今日1年4ヵ月ぶり(くらい?)に棋譜を並べました。
懐かしい感覚…笑
無理せず楽しんでいければと思います。

プロ編入試験の件

お久しぶりです。スマホから失礼します。

ここ数ヶ月は資格取得等で忙しく、将棋に時間をあてられず必然的にブログも更新できていませんでした……。
もし、この調子で将棋にタッチできない状態が続けば、少しブログの在り方を考えなきゃいけないなーと思います。
雑記ブログにして、資格関連とか将棋以外のことも書こうかな?
ブログのタイトル変えなきゃいけないけど(´°ω°)



今回久々に更新したのは言わずもがな。
マチュア強豪の折田翔吾さん(以下失礼ながらアゲアゲさん)がプロ編入試験受験資格の条件を満たしたという喜ばしいニュースを遅ればせながら耳にしたからです。

私自身YouTubeで配信されているアゲアゲさんの動画(アゲアゲ将棋実況)のファンで、特にアナログ棋譜並べが凄く好きで繰り返し見てました。
(今は色々事情があるようで、公式の棋譜は流せなくなったようですね。動画も消えてしまいました。残念)
ある意味テレビや将棋雑誌を通じて目にするプロの先生方よりも私にとっては身近な存在かもしれません。

受験資格の条件を満たすのか並大抵のことではないのは素人の自分でも分かります。
さらにそこから試験を突破するのはさらに大変でしょうが……。

努力の過程を知らない自分なんかが頑張れというのも恐れ多いですけども。
陰ながら応援させていただきます。

『3・5・7手実戦型詰将棋』レビュー

昔1周してそのままだったのですが、このたび1年半ぶりに解き直してみました。
せっかくなので当時と今とでそれぞれ解いた際の感想を残しておきますので、参考にしていただければと思います。


本書の概要

以前紹介した『1・3・5手実戦型詰将棋』の続編にあたる本です。
 
↓こちら
gerren.hatenablog.com


シリーズ間で3手と5手がダブっていますが、同じ手数でも本書と前著の間には明確な難易度の差があります。
その点でしっかりと差別化できていると言って良いでしょう。

 
問題の収録数については以下の通りで、全160問になっています。
◎3手詰:60問
◎5手詰:60問
◎7手詰:40問

タイトルの通り、実践型と呼んで差し支えない問題ばかりです。


・1ページにつき問題1問
・答えの裏透け対策は問題なし
・ヒントあり
・コラムあり
・解いた早さによって棋力を五段階評価で各設問ごと判定


評価・感想

前著は後手側の変化が少なく詰将棋的な面白さは感じにくい印象でしたが(ターゲットが初級者対象なので)、本書は基本手筋が中心とはいえ変化も多く、少なくともウォーズ1級までであれば十分解きごたえを感じることができると思います。

サブタイトルにも「級から段へ」とありますし、中級~初段未満の棋力の方がメインターゲットになるよう難易度調整が行われていると感じます。

初級者だと少し厳しいかもしれませんが、例えば『5手詰ハンドブック〈2〉』を苦しみながらでも読み進めることができるなら7手詰も十分挑戦できるレベルの構成です。
まさに私がそうだったので。


因みに私が以前解いた際は7手詰がほぼ初挑戦だったので、7手とはいえ自分にとっては長手数でかなり覚悟して臨みました。
結果として苦しみながらではありますが半分以上の問題で地力で解を導くことができ、大きな達成感を得ることができました。
この経験が今7手以上に挑戦する上での原動力になっているのは確かです。


ただ今解き直してみると、簡単な問題ばかりというわけでもないですね。
3手はともかく、5手や7手は結構手応えを感じる問題がポツポツありました。(少なくとも級位者である私には)

特に7手詰は変化が多かったり初手が浮かびにくい問題も多く、改めて非常に勉強になりました。


多分5手詰は『5手詰ハンドブック〈2〉』、7手詰は『7手詰ハンドブック』と比較して同等~やや簡単になっている程度の難易度かと思います。


今回私が実際に解いた上での正答率は以下の通りでした。
◎3手詰: 96%(58/60)
◎5手詰:100%(60/60)
◎7手詰: 92%(37/40)


7手詰は以前紹介した『ステップアップ詰将棋3手・5手・7手』に比べて格段に正答率が高いので、7手詰としては簡単な問題が揃っている本であるのは確かだと言えるでしょう。
思ったより難しく感じたのは私の単なる力不足が大きいかもしれません。


終わりに

詰将棋の手数を増やしていく上で一番苦労するのが5手から7手への移行ですよね。
(人によっては3手から5手かもしれません)

簡単な問題でも7手詰の解答を頭に浮かべることができるようになると、少しずつ詰将棋への苦手意識がなくなってきます。
私の脳内盤は不鮮明でほぼ仕事していませんが、3手から段階を踏んで問題集を解き続け、今は一桁の詰将棋なら十分考えることができるようになりました。


3手や5手が苦しい人や初心者の方は、前著の『1・3・5手実戦型詰将棋』の方が俄然オススメです。

7手初挑戦を考えている方は本書でも良いですし、『7手詰将棋:実戦の勝率が上がる202問 (将棋パワーアップシリーズ)』なども実践型で簡単な問題が揃っているそうなので(何より問題数が多い)好みで選んで良いと思います。


昔は詰将棋は大嫌いでしたが、最近は楽しんでやってます。
本将棋のように敗けが続いて落ち込んだりといったこともなく、常に落ち着いて取り組める点も魅力だと思いますね。

『1手詰ハンドブック』レビュー&考察

言わずと知れた詰将棋本のロングセラーであるハンドブックシリーズから1手詰ハンドブックを紹介します。


1手詰ハンドブック

1手詰ハンドブック

本書の概要

詰将棋本と言えばコレ!と言えるくらい今では有名になったハンドブックシリーズです。
2012年発売の本書ですが実際に売れているようで、私は去年新品で購入したのですが2017年7月28日初版第19刷発行となっていました。

将棋本でこれだけ売れるのは凄いですね。
この売上げが信頼の証とも言えるでしょう。

問題数は300問(コラムを入れると301問)でボリュームたっぷり。

見開き4問の構成に関しては他のハンドブックシリーズと同じです。

他と違う点としては、やはり1手詰なので初心者を意識してのことだと思うのですが、駒の動かし方や将棋のルール(反則など)、1手詰のルール等について詳しく冒頭で触れた後に問題に入っていく構成をとっています。
(他のシリーズでは簡略化されている)

また問題の出題についても下記のような工夫が施されています。

◎最初の80問はテーマごと数問に渡って固めて出題
 例:金の王手、開き王手など
◎残りの220問はランダムで出題

ヒントはありません。


評価・感想

去年購入して1周読んで放置していたのですが、今回再度読んでみました。実は最初読んだ時と今とで読了後の感想が違ったので、参考までにどちらも書いておきたいと思います。

1周目読んでの感想(去年)

1手詰は重要だ!馬鹿にしてはいけない!といったことをどこぞで耳にして、試しに『1手詰ハンドブック』を入手してみました。
解き始めたところ、あまりに簡単で拍子抜けし、正直これをいくら解いたところで上達しないな~と感じたのを覚えています。

ただそれでも300問解ききるのは意外にストレスで、最後の方はイライラしながら解いていました。

確か途中3問くらい開き王手の問題等で間違えました。
パッパパッパと解いていましたが、うっかりミスなのかどうなのか。

因みに当時は『5手詰ハンドブックⅡ』に大苦戦、『3手詰ハンドブック』も後半は苦戦していた覚えがあります。

2周目読んでの感想(現在)

この1年で5手詰以上はともかく、3手詰についてはそれなりに難しいものも含めてかなりの問題数を解いてきました。

その上で解いてみて、やはり簡単だな~という感想は同じですが、「このパターンか」という意識がより強くなったと思います。

あ、これ3手詰の問題でこないだ間違えた形だな」とか。

図面を見ると持ち駒を見ずとも持ち駒の有無が感覚的に分かりますし、必要なところに駒がスッと入るイメージで解いていけました。

また、最後までストレスなく解ききることができました。
(これについては、詰将棋を解くことが習慣化した結果なだけかもしれませんが)

なお正答率については、
100%(300/300問)でした。

いつもどこかでミスをしてしまうので、1手詰とはいえ今回の結果は素直に嬉しかったです。


1手詰は上達に必要なのか【考察】

実力者の場合

それなりに将棋が強い人でも1手詰を解くことが重要だとする人達の主張としては、詰み形をインプット」することが短手数の詰将棋を解く上では重要で、それが実践にも繋がるから、ということだと思います。(1手詰は詰将棋の中では最も詰み形に近い)

ただ「1手詰なんて簡単じゃ~ん、解いたところで強くならないよ」という考えが一般的だと思いますし、個人的にこの見解は概ね正しいと思います。

仮に3手詰がひと目でスラスラ解けるなら、1手詰で得られる恩恵は既に持っていると思って良いでしょう。
また、仮にスラスラ解けずとも3手詰を通して1手詰も解いているわけですから、詰み形を覚えるトレーニングと平行して読みの訓練もできて効率が良いと考える見方もあります。

ただ今回私が1手詰ハンドブックを解いてみて思ったのは、1手詰の中にも他の問題に比べて数秒答えが頭に浮かぶのが遅れる問題があったことです。

おそらくこれは私が無意識で苦手としている詰み形であって、これが3手詰となるとさらに解答に辿り着くまでのタイムラグが大きくなることが予想されます。
さらに7手詰ともなると頭に浮かぶ盤面があやふやなのも相俟って、最後の一手を発見するのに非常に苦労することになるでしょう。

苦手な詰み形の発見とその克服のため、たまにでも1手詰を一気に解いてみることも上達の上で意義があるのではないかと考えます。
(3手詰がひと目でスラスラ解ける人は、3手詰で弱点を探した方が効率が良いかもしれません)


初心者の場合

1手詰は初心者が駒の効きを覚えた後それが身になっているか確認する良い手段だと思います。

また将棋の最終目標である王様を捕まえる感覚を同時に養うことができるので、初心者には上達の上で非常に有用だと言えるでしょう。

また初心者は当然として3手詰以上が難しいと感じる人も、まず1手詰を数秒で解けるようにしてからでも本格的に3手詰に取り組むのは遅くないと思います。

少なくとも1手詰で苦労しているうちは、3手詰は解いていて全く解けず嫌になってしまう可能性が高いので、1手詰に集中して取り組みましょう。

そして自信がついたら3手詰に挑戦してみましょう。
最初は苦しいと思いますが、誰でも同じなので答えを見ながらページを捲っていくことをおすすめします。

因みに私は将棋を始めた頃正直1手詰を馬鹿にしていたので、3手詰から入りました。
それでも詰将棋が少しずつ解けるようにはなりましたが、効率が良かったかというと少し疑問が残ります。

現在は、素直に段階を踏んでおくのが吉だったかと思っています。


終わりに

1手詰は苦手な詰み形の発見・克服に有用であるとともに、いずれ短手数の詰将棋をひと目で解けるようにするための基礎を作るものだと思います。

今回自分なりに新たな発見があり、非常に有意義でした。

もちろん1手詰ばかり解いていては上達しないのは火を見るより明らかですが、たまにこうして工夫して活用していきたいと思います。

『羽生善治の将棋の教科書』レビュー

こんにちは!
今回は将棋の入門本の中でも有名な一冊を紹介していきたいと思います。
数年前に二周ほど読んでそのままだったのですが、今回レビューのために読み直してみました。



羽生善治の将棋の教科書

羽生善治の将棋の教科書

【対象棋力:ウォーズ3級~初段未満】

本書の概要

本書は「羽生善治の将棋の教科書シリーズ」の内、最初の一冊を飾る本です。
このシリーズは羽生先生「監修」ではなく、実際に羽生先生が書かれているところがポイントです。
羽生先生に直に教わっているような気分になれますね。

同シリーズでは他に、下記の3冊があります。
 
羽生善治の定跡の教科書
羽生善治の手筋の教科書
羽生善治の将棋の教科書・実戦篇――戦いの絶対感覚


この内、戦いの絶対感覚については昔の書籍(羽生善治の戦いの絶対感覚 (最強将棋塾))を復刊したもので、他の本が級位者向けの本であるからといって同じように購入すると難解すぎて泣きをみるので注意しましょう。(高段者向けらしい)


話戻って本書の目次(小タイトル除く)を引用します。

羽生善治の将棋の教科書 目次

はじめに
本書を読み始める前に
第1章 終盤戦の心得と指し方
第2章 詰将棋と必死
第3章 序盤戦の心得と指し方
第4章 中盤戦の心得と指し方
第5章 駒落ち将棋

全般的に将棋の「考え方」について書かれている印象です。

終盤戦を序盤・中盤戦よりも先に書いているのは、将棋の最終目的である玉を詰ませる感覚を早くつかめるのではないか、という羽生先生の工夫だそうです。

また全ての漢字にふりがなを振ってありますが、どちらかと言えば大人向けに書かれた文章であるように感じます。

大人であっても、将棋独特の単語の読みが分からないとモヤッとするので、ふりがなが振っていて助かる場面もあると思います。
例:下手(しもて×したて○)上手(かみて×うわて○)


内容について

羽生先生曰く、「内容をすべて理解されたら初段くらいの力が付いているのではと思います」とのことです。

終盤戦&詰将棋と必死

詰将棋の功能などについて触れた後、1手詰から始まり、3手詰、5手詰、1手必死、3手必死とレベルが上がっていきます。
途中詰将棋や必死を考えるにあたり重要な手筋等にも触れています。

内容は簡単な物が多いですが、必死問題では迷い解答しきれなかったものもありました。

分からなかった場合も解説が丁寧なので読み進める上では問題ないと思います。
ただ詰将棋や必死の掲載問題数は少ないので、もっと解きたい場合には別に本を購入する必要があるでしょう。

序盤戦

序盤戦における考え方や駒組みの良い形、悪い形などについて触れた後、

居飛車四間飛車
・相矢倉戦
横歩取り

の3つの定跡をそれぞれ学んでいく形になっています。

説明が丁寧で、手筋や一手の意味についても逐次触れているので、普段指さない戦法であってもかなり身になる部分があると思います。

盤と駒を用意して読み進めましょう。
また扱うのは定跡ですが、あくまでも定跡を通して考え方を学ぶといったスタンスです。

中盤戦

中盤戦の考え方などについて触れた後、序盤戦の章で学んだ定跡の続き(中盤)について羽生先生の解説付きで学んでいきます。

玉の近くにいる駒は価値が高いなど言われなければ意識しない考え方も多々あるので、ウォーズ初段未満の棋力であれば何かしら発見や忘れていた心得の再確認ができる部分があると思います。
昔読んだ際はいまいちピンとこなかった部分も時間を置いて読むと自然と理解できる部分が多くなっているように感じました。

駒落ち

この章だけは今回初めて読みました。
駒落ちを指す機会がなかったので)

将棋道場に通っている人は昇級・昇段のために必然的に駒落ちを勉強することになるとは思いますが、この本では、

・六枚落ち
・二枚落ち
・飛香落ち
・飛落ち
・角落ち

の定跡についてそれぞれ軽く扱っています。(角落ちのみ二通り)

詳しくは他の本を参考にする必要があると思いますが、上手の弱点を考慮した上でどう指すか考えて指し手を選んでいく点は、平手の将棋に通ずるものがあるように感じました。

駒落ち将棋を通して学べるものが多くあると良く耳にしますが、その雰囲気程度は少なくとも感じることができる内容になっています。


評価・感想

分類的には本書は入門本になると思うのですが、将棋の根底の考え方について詳しく書かれている一方で、本当の初心者では取っ付きにくい部分も多いように感じます。

本書は初心者を脱出した後それなりに実戦経験を積んだ上で、序盤・中盤・終盤の考え方を確立するための低級~中級者向けの本であると言えるでしょう。

そういう意味で本書はウォーズで3級(人によっては4級)程度になってから読み始める方が良いかと感じました。
ただ内容については将棋の指し手を進める上での考え方が分かる間違いなく良い本です。

単純に定跡が知りたい場合などは、同シリーズの『羽生善治の定跡の教科書』など他の本を選択しましょう。

本シリーズはそれぞれジャンルがバラバラなので、無理に揃える必要はないことも付け加えておきます。


終わりに

同シリーズの『羽生善治の将棋の教科書・実戦篇――戦いの絶対感覚』は復刊だということを知らず級位者向けだと勘違いして購入し、未だに本棚の肥やしになってます。
他の教科書シリーズを読み終わってそのままの勢いで意気込んで購入し結果本棚に飾ったままの同士も多いのではないでしょうか。

トッププロの大局観に触れることができる名著らしいのですが、当時の自分には難しすぎたんですよね。

悔しいので、いずれ読んでみたいとは常々思っています。

『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる基本3手詰』レビュー

きままに古い新しい関係なく読み終わった本について勝手な解釈で書き連ねるのが常なのですが、今回は珍しく発売して間もない(?)と言っても良い書籍の紹介です。



藤井聡太推薦!  将棋が強くなる基本3手詰

藤井聡太推薦! 将棋が強くなる基本3手詰

本書の概要

先月末に発売されたばかりの詰将棋本で、日本将棋連盟が発行しています。
藤井聡太七段の写真が目印です!

同シリーズで今年の1月に「1手詰本」も出ていますが、それの続編の「3手詰本」になります。

因みに本書の詰将棋の出題者は、柳田明(やなぎだあきら)氏で、全日本詰将棋連盟会長、詰将棋解答選手権実行委員長と凄い肩書きをたくさん持っておられる方で、詰将棋作家としても有名だそうです。

要するに、適当な問題を寄せ集めたとか素人が作ったとかいうわけではないので、クオリティ面で心配は無用だということです。


本書の構成

まず、本書から目次を引用します。

藤井聡太推薦! 将棋が強くなる基本3手詰 目次
第1章 3手詰へのステップアップ
第2章 詰将棋を解くコツ
第3章 基本例題3手詰 詰手筋のパターン別50題
第4章 基本3手詰140題
第5章 卒業問題10題

まず第1章~第2章で、基本的な3手詰の考え方や手筋(退路封鎖など)について触れた後、実際に問題に入る構成になっています。

また問題についても工夫が施されていて、第3章で「どの詰手筋を使う問題か」を明示した上で各詰手筋ごと最低2問ずつ計50問解かせて手筋の意味を理解させた後に、第4章~第5章でノーヒント(手筋ランダム)で実践を積ませる仕様になっています。

要するに、

インプット(第1章・第2章) → アウトプット(第3章) → 定着の確認(第4章・第5章)

といった感じで非常に理に適った構成になっていると思います。

問題は1ページにつき2問ずつ掲載されており、裏に答えと解説が載っています。
よくありがちな答えの裏透けはしっかりと対策されており、ライトに透かして見たりしない限りは全く見えないです。


感想・評価

本書は構成からも分かる通り初心者を意識した問題集であることが予測できますが、実際に解いてみて難易度もかなり易しく、詰将棋が苦手な人や初めて詰将棋に触れる人をターゲットにした本であると確信しました。

凝った問題はほぼないです。
レベル的には『1・3・5手実践型詰将棋』の3手詰と同じ程度でしょうか。

ただ簡単とは言え、各詰手筋が明瞭に分類されていて視覚的にも分かりやすい上、基本的な詰手筋は網羅している点はポイント高いです。

何より第3章は「どの詰手筋を使うか」の表記以外はノーヒントの構成をとっていますが、余計なヒントを出したりしていない点が結果的にうまく手筋を意識できる構成になっていると思います。

第4章・第5章はノーヒントですが、問題レベルが全体的に高くないため露骨なヒントを出す必要もなく、うまい具合に仕上がっています。

ヒントの出し方や掲載の有無によってはそれがストレスとなり本の評価に影響すると思っていますが、本書は非常にその点バランスが取れていて個人的に高評価です。

また簡単だから解いていてつまらないといった印象もなく、気持ちよく解ききることができました。


1手詰からステップアップして初めて3手詰に挑戦する人に、強くおすすめしたい詰将棋です。

とりあえず解いて体で(?)覚えたいという人は『3手詰ハンドブック』や『1・3・5手実戦型詰将棋』も良いと思います。
実際解きまくっていたら、手筋は何となく身につく部分もあるのも事実です。


因みに本書の私の正答率は、下記の通りでした。

◎第3章 基本例題3手詰:100%(50/50問)
◎第4章 基本3手詰  : 97%(137/140問)
◎第5章 卒業問題   :100%(10/10問)
◎全問:98%(197/200問)


ひと目の問題が多かったですが、一部読み間違えてしまった問題もありました。
また卒業問題は手応えのある3手詰を揃えたと記載がありましたが、難易度的には他の問題と変わらなかったように思います。
(唯一最後の10問目は少し考えましたが)


おわりに

初めて3手詰に挑む人に私が一冊オススメするとしたら、今は本書を選択すると思います。

有名なハンドブックシリーズも良いのですが、見開き4問という構成上最初は中々ページを捲ることができないので、それで嫌にならないか少し心配だからです。

最初は3手詰でも結構きつく感じると思うので、見開きごとの掲載問題数が少なく次々ページを捲っていける問題集の方が爽快感を感じられて解く意欲が湧くのではないかなと思うんですよね。

杞憂かもしれないですけど。
 
正直3手詰本は将棋を続けるなら複数冊持ってて損はないので、直感で選んでも問題ないと思います。