苦しんで強くなる将棋ブログ

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才能皆無だが、試行錯誤して棋力向上を目指す。日常ネタもたまに…

『全戦法対応 将棋・基本定跡ガイド』レビュー

先日東京を訪問した際にアカシヤ書店にて購入した本です。
さっそく読んでみたので感想を書きたいと思います。


【対象棋力:初心者~ウォーズ2級(人によっては1級)】

本書の概要

2017年末に発売された長岡裕也先生による定跡本です。

前書きやキャッチコピーに、「将棋のルールは覚えたけれど、どうやって進めていけばいいかわからない方」「初・中級者の方」を対象にした本であると書かれています。

結論を先に述べさせてもらえば、キャッチコピーに噓・偽りなし!!でした。

長岡先生は他の著書に定跡本が多数あり、特に『ひと目の~』と題したひと目シリーズは一問一答形式で定跡を学べるようになっているので、級位者でも読みやすく個人的にオススメです。


ひと目の中飛車

ひと目の中飛車


これらと同じ次の一手タイプの定跡本ということで、興味があり購入してみた次第です。

本書は居飛車振り飛車問わず様々な戦型を広く浅く網羅しており、『羽生善治の定跡の教科書』に似たスタンスの本ですね。

なお本書では以下の基本定跡を扱っています。

居飛車 :矢倉、角換わり、横歩取り、相掛かり
振り飛車四間飛車、石田流三間飛車中飛車、角交換四間飛車、相振り飛車


本書の特徴

本書の特徴とも言えるべき点は以下のとおり。

一問一答(次の一手)形式
・各章の始めに目指すべき駒組みを掲載
・全ての戦法を初手から解説している
一手につき1ページの解説
動かす駒を色付きで表示
・ヒントあり


一般的な次の一手本は、ヒントはあれど動かす駒を明示することはありません。
例えば、歩に色が付いていた場合、それが答えになってしまうからですね。

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(↑本書の第1問から引用)

正直読み始めた時の私の感想は、

「簡単すぎやん!」
「幾ら何でもヒントばらまきすぎやろ」

でした。

実際、動かす駒が明示されていることやヒント、また内容が簡単なことも影響して、拍子抜けするほど容易に最初の章(矢倉)を読み終えてしまいました。(解説もしっかり読んだ上で)

ただ全て読破して、この構成にはメリットがたくさんあると思い直しました。


私が読んで感じたGOODポイント

序盤の基本の駒組みがあいまいな初心者~中級者の方も、駒をどこに動かすかだけ考えれば良いので、挫折せず読み進めることができると思います。

本書は一般的な次の一手本とは違い、正解手を悩んで出して一喜一憂する感じではありません。
どちらかというと正解させてあげよう、という雰囲気が見てとれます。
(例えば「桂馬」に色が付いていれば、2通りのどちらかは正解なわけです)

ヒントや明示された動かす駒を材料に著者の意図を予想して、

「ここかな?」
「あれ?違った!」
「あーそういう意味があるのか」
「この手も間違いじゃないんだね」

といった感じで良い意味で「適当に」読み進めていけます。


正直、入門書は「初心者でも苦痛なく読めるか」が非常に大事で、疲れて読めなくなってしまう本は意味がありません。
その点では、『羽生善治の定跡の教科書』よりも優れていると思います。
(本書は、初心者が読むのに盤駒を必ずしも必要としない点もメリット)


初心者は迷わずこれを買っておけば、間違いはないでしょう。


また、駒に色が付いている点は、復習する時に強い力を発揮します。
フラッシュリーディングを容易にするからです。

速読して何度も読み直すことにより、自然と手が伸びるようになる効果が期待できます。


私が読んで感じたBAD(?)ポイント

タイトルには基本定跡ガイドとありますが、どちらかというと「基本の駒組みを覚えよう!」って感じの本です。

例えば四間飛車を例にとると、
四間飛車の基本の駒組みが完成したよ♪」で終わってしまっています。
その先の「これからどう戦うか」という観点については全くと言って良いほど触れてないです。

ただこの点に関してはキャッチコピーが「将棋のルールを覚えたあと、次のステップに進みたいという人に」ということなので、本に非はありません。

とはいえ将棋を続けると、「序盤の駒組みは分かったけど、何を狙って攻めていけばよいのか分からない」という更に次のステップの悩みが生じます。
それについては、他の定跡本等で補っていくことになるでしょう。

本書はあくまでも土台作りと思って活用しましょう。


それらを踏まえた上で対象棋力を考えると、

◎初心者~ウォーズ3級:読んで損なし!!
◎ウォーズ2級    :得意戦法以外なら得られるものが有るハズ
◎ウォーズ1級    :穴を埋める用途には使えるかも?

といった感じになると思います。
正直ウォーズ2級以上はコスパや学習効率が悪くなってくる感じがするので、人を選ぶ本だと思いますが、居飛車振り飛車まんべんなく基本の駒組みを抑えておくことはやはり重要です。

他の定跡本等で一通り勉強したことがない人は読んでみても良いかと思います。


最後に

私の場合は、居飛車編では得られるものはほとんどありませんでしたが、振り飛車編ではチラホラと学べる部分がありました。

私にはコストパフォーマンスは良い本ではありませんでしたが、読んで良かったと思います。

復習がすぐ終わる点も良いですね。
1周目は解説も合わせてじっくり読みましたが、2周目は問題のみに取り組んで7分程度で読み終わりました。

読みやすさって大事です。


そういえば買った本書がたまたまサイン本だったので、サインを見せびらかして終わります。

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進取の意味は「みずから進んで事をなすこと」だそうです。
うーむ、今の自分には染みる言葉だ。  

【検証】古い将棋本の臭い・汚れを取ってみた【閲覧注意】

以前、古書店で中古の将棋本をGETした記事を書きました。

↓この記事
gerren.hatenablog.com


しかし、購入した本の内、2冊(将棋は歩から・将棋の詰め方)がめっちゃ臭かったんですよ。(古本独特の埃っぽいような、カビ臭いようなツーンとした臭い)

私は昔から結構臭いには敏感で、これじゃ使えないってことで今回初めて本の整備を自分でしてみることに。
臭いを取り、あわよくば汚れも取りたい。加えてカビを殺菌して他の本への飛び火を防ぎたい。
 
ついでなので、既に所有していた棋書の中で唯一超カビ臭くて毎回気持ち悪くなりながら我慢して使っていた「谷川VS羽生100番勝負」も臭いがとれないか試してみることにしました。

因みに、本をピーしたりピーしたりするので、「貴重な本を乱暴に扱うなんて許せない!!」って方はここでページを閉じることをおすすめします。
あくまでも私が使いやすくするための処置ですので。

以下、閲覧注意。
(読みづらいと思うので、ここから先「である調」で書きます)
 

下調べ

まず、参考程度にネット検索で本の整備方法を調べてみると、少ないが色々と参考になるサイトがあった。しかし、サイトによって皆言ってることが違う……。
ただ全体的に消臭に有効なアイテムとしてよくあがっていたのが重曹」「新聞紙」の2つだった。
今回は記念すべき初整備のため、消臭に関しては有力そうなこの2つをメインで使っていきたいと思う。

因みにカビに関しては、一般的には無水~80%エタノール等で殺菌可能らしいが、濡らすと本がブワブワになりそうであるし、本の場合は完璧に除去するのは現実的に考えて厳しそうだ。


手入れ対象3冊の特徴・状態

備前の状態は下記の通り。

「将棋は歩から」&「将棋の詰め方」

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・ソフトカバー
・日焼けや染みがあり、天、小口、地が茶色く変色
・中身は綺麗で目立つ汚れはない
・ページを捲ったり鼻を近付けたりすると古本独特の埃っぽいようなツーンとした臭いがする(若干カビ臭も)
・「将棋は歩から」のみ天部に汚れあり

「谷川VS羽生100番勝負」

谷川vs羽生100番勝負―最高峰の激闘譜!

・ハードカバー
・見た目は中外ともに非常に綺麗で良好
・強いカビの臭いがあり上記2冊よりも私はこちらの臭いの方が苦手(ページを捲るとすぐ分かるレベル)


日焼け・染みを取ってみる

まずは「将棋は歩から」と「将棋の詰め方」のページ側面の茶色く変色した部分を削って元の白い色合いに戻せないか試してみることにした。
 
因みに削る理由としては見た目を良くする以外に、カビが根付いているならば削って元を絶ちたいと考えたため。
(できるならカビは殺菌したいが、無水~80%エタノールだと殺菌は可能だが漬け込まないと効果が薄い上、カビによる染みはとれない。他だと塩素系カビ取り剤や塩素系漂白剤が候補にあがるが、薄めても本を傷めそうなので今回は断念)
 
削って胞子が飛び散って逆効果の可能性も危惧したが、屋外で作業すれば被害を最小限に抑えられるだろうと考え、今回は削ることに。


今回この工程で使用した道具は以下の2つ。
・紙やすりの400番(使いやすいサイズに切る)
・軍手

紙やすりは数字が小さいほど表面の粒が粗く、大きいほど細かい。将棋の駒作りで使っていた400番が少し余っていたため、今回はそれを使用した。
軍手は出てきた粉をササッと払い落とすのに有用そうだったので試しに使ってみた。


では屋外に出て、実際に作業をしていく。


バーを外し、本の削る部分を手で握りペーパーの面が削る面に合うように気をつけながら、シャカシャカと擦っていく。
次第に削った面がサラサラになって綺麗になっていくのが見てとれる。

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↑こんな感じで片手で本を強く握ってページを密着するようにすると擦りやすい。(写真は作業後)

最初は、何かカマボコ板のような平面な物に紙やすりを巻き付けて削った方が面に狂いが出にくそうで良いかとも思ったが、実際やってみた結果、手に持って直接擦るので全く問題ないことが分かった。
少なくとも400番であれば、一部だけ削りすぎたりということもないと思われる。何より作業がしやすい。
 
また、これ以上細かいペーパーを使うのは作業時間が長くなるだけで逆にストレスだと思う。400番のみで作業するか、今回は試していないが300番→400番で順次使うのが個人的には良いかと。

削り終わったら、ページ内部や本の表面に削って生じた粉が付着しているので、息を吹き掛けたり、手で払ったりして粉を除去する。
(明るい場所で作業すると、風に乗って粉が飛んでいくのが見える)

今回色々検証した結果、本の背を持ってビンタするように表紙と裏表紙を手で強く叩いてやる方法が手間無く簡単に粉を除去する上で最も有効だと感じた。ただ古い本だとページが散ける原因になったりする可能性があるため、注意して実施するようにして欲しい。

古い本は手間だが、全ページ手で払うのと息で吹き飛ばす方法の合わせ技で除去していくのが最も安全かと思われる。

また、粉が残ったりしないか不安だったが予想に反してほぼ完璧に除去することができた。
(少なくとも私の目では視認できないし、手で触れても粉っぽさを感じないレベル)



で、作業を終えた結果。


↓左(Before)、右(After)

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小口

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「将棋の詰め方」はかなり白く綺麗に。
「将棋は歩から」は、元々日焼け(染み?)の茶色い変色の侵食が若干深かったため、多少削っただけでは元のように白くはならなかったが、やや薄くすることに成功した。
(写真ではあまり変わっていないようにも見えるが、私の目にはそう見える)

番数の粗いペーパーを最初に使っていれば、もう少し良い状態にできたかもしれない。
(因みにAfterの写真は汚れ落とし後の写真を撮り忘れていて全て終わった後で撮影したものなので、これ以後の検証で生じた謎の傷がある。本当はこの段階ではもっと綺麗だった。汗)


この後に、各本のカバーの表裏を殺菌目的でエタノールで湿らせた布で拭いて乾燥させた。あまり意味はなさそうだったが、この辺は気持の問題。

因みに「将棋の詰め方」のカバー裏中央部に茶色い点々とした謎の染みがあったが、これはエタノールでは全く除去することができなかった。

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やはり染み取りはエタノールでは無理のようだ。うん、知ってた。


臭いを取る(検証1回目)

それでは、次に臭いを取る工程に移りたいと思う。

今回使用する道具は以下の通り。
重曹(使ったのはこれ↓)
ピクス マルチ重曹クリーナー(食器 鍋 浴槽 換気扇 レンジ キッチン) 天然素材 2kg 大容量
・新聞紙
・密閉できる容器(本がギリギリ入るくらいがおそらく良い。今回はゴミ袋で代用)
・靴下やストッキング等(重曹を入れるもの)
・クリップ
・ハサミ

重曹と新聞紙どちらが効果があるか検証してみたかったため、同時進行で違う方法を用いて実施した。
 
ザッとそれぞれのネットで調べた使い方を説明すると、
重曹 → 容器の中に、靴下等の中に入れた重曹と本を一緒にして密閉する。重曹は直接振り掛けると効果大。その状態で数日放置。
◎新聞紙 → 新聞紙を数回繰り返し折って本のサイズ程度まで畳んだらハサミでカットし、それを本に数ページごと挿んでいく。最後に更に全体を新聞紙で包むと効果的。その状態で数日放置し、臭いが残っているようなら挟んでいる新聞紙を入れ替えて、また放置。

いずれの方法も、それ自体が臭いを吸収してくれるために消臭効果が期待できるということらしい。


それでは実際に実施していく。


1回目の検証では「将棋の詰め方」を新聞紙方式(今回は5ページごとに挿んだ)で、その他2冊を重曹方式で実施する。

重曹方式については直接振り掛ける方が効果が高そうだが、粉の除去が非常に手間であるし粉が残る不安もあるため、掛けないで済むのならそれに越したことはない。
よって、まずは他容器に入れる方法で実施した。

容器は靴下を用いても良かったのだが、今回は小さめのビニール袋を用いることにした。(靴下に入れる場合と比較して、特に大きな問題点はないはず)

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また、本の内部の臭いについてもしっかりとれるように、今回はページを10ページずつクリップ(大きめのもの)で挟んで、ページの中にも空気が行き渡るように工夫した。

クリップの処置と新聞紙の処置が終わったものが下の写真。

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これらを容器(今回はゴミ袋を使用)に重曹とともに入れ、封をする。
(冷静に考えれば新聞紙方式のものは別にした方が良かったが、今回は一緒に入れてしまった)

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これで準備完了。
この状態で3日放置して様子を見る。

この間、半日ごとくらいに袋越しに重曹を揉むようにした。(意味があるかは不明だが、空気に接している部分の重曹を入れ替えてやった方が効果的かと考えた結果の行動)

因みにこの段階での予想としては、重曹が本命だった。
新聞紙は多少臭いがマシになる程度で、強いカビ臭さは除去しきれないだろうと予想していた。(新聞紙がカビを殺菌してくれるわけではないため)


で、結果発表。

 
重曹  → 「めっちゃ臭い!!全然取れてないやん!!!!」
◎新聞紙 → 「え??臭い消えてる!!???」
 
重曹効果なし、新聞紙強し。
予想の逆をいく結果に。

因みにこの時点で、クリップを付けた工夫は本検証では無意味であったことが証明された。本の天が傷んだだけだった。(泣)


臭いをとる(検証2回目)

重曹は1回目の検証では全くダメダメであったが、直接振り掛ければ効果が期待できるのではないかと、次は直接振り掛けてみることに。

ただ、「谷川VS羽生100番勝負」はハードカバー本であるため、重曹を振り掛けた後、粉を除去する作業がソフトカバー本に比べて難しい。
よって、1回目と違い、今度は「谷川VS羽生100番勝負」を新聞紙方式で、その他を重曹方式(直接)で実施してみることにした。
(強いカビの臭いについても新聞紙でどれだけ取れるか興味があったのもある)


新聞紙方式を採った本については1回目の検証よりも消臭効果を高めるため、新聞紙を挟んだ後(今回は全ページに挟んだ)、消臭スプレーを吹き掛けた新聞紙で更に包んだ。(吹き掛けた面が内側)
これでカバー外側の消臭効果も期待できる。
↓(左:包む前、右:包んだ後)

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因みに今回使ったスプレーはこれ。

バイオウィルクリア スプレー 1L

ファブリーズやリセッシュ等の無香タイプの消臭剤でも良いかもしれないし、そもそもスプレーが効いたかは分からないが、多少は有効だと思う。
ま、これも気持の問題ってことで。
ただし、香り付きは避けた方が良いと思う。


次に重曹方式の2冊。
「将棋の詰め方」については既に臭いが大分取れているが、せっかくなので「将棋は歩から」と一緒に重曹まみれにした。カバーにも臭いがついているので、本と一緒に放り込む。

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(うわぁ……)

今回は検証ということもあるが、中途半端なことをして結果が出ないのも嫌なため、振り掛けるだけでなくページの間等にも大量の重曹を摺り込ませた。(あとで粉落とすの大変だと思いながら)

これにて準備完了。
この状態で同じく3日放置して様子を見た。


で、結果発表。


重曹  → 「めっちゃ臭い!!全然取れてないやん!!!!」
◎新聞紙 → 「え??臭い消えてる!!???」
 
いや、同じやん。

結果、重曹は直接大量に振り掛けてなお、効果なし。
新聞紙は強いカビの臭いの除去にもかなりの効き目があることが分かった。
(スプレーが効いた可能性も捨てきれないが、今回スプレー成分は本外部にしか触れていないため、ページ内部まで作用しにくいと考える。しかしページ内部までしっかりと臭いが取れていたことを考えると、おそらく新聞紙が主に効いたのではないかと)

因みに、この後の重曹の除去は紙やすりで発生した粉とは比較にならない程面倒だった。
全ページ素手で粉が付着していないか撫でる要領で確認しながら除去し(粒子が粗いため、重曹が残っているとザラザラした感触がある)、ページの間の奥に入り込んだ粉は全て息で吹き飛ばして何とかギリギリ納得できるレベルまで取り去ることができた。


しかし、仮に臭いが取れるとしても面倒くさすぎる!!
よって、私は重曹方式をおそらくもう二度と採用することはないだろう。


ただ効果があるという情報が出回っていることを考えると、今回用いた重曹が古く消臭効果が低下していた可能性(古い重曹だと効果が低下するかは不明)や今回用いた重曹の粒子の大きさが消臭に不適切だった可能性(空気に接する表面積が変わるので結果に違いが出そう)、また実施要領に不備があった可能性も高いため、一応今回の検証については一例ということで考えてもらいたい。


まとめ

本検証から学べたGOODポイント

・紙やすりによる日焼け・染み落としは有効!(ハードカバーでは難しいと思われるので注意)
・紙やすりは400番を使うか、300番→400番と順次使う
・本の消臭に新聞紙は有効
・消臭スプレーは若干効果あり??(検証しきれず)

また、新聞紙を用いた実施要領には以下のようなメリットがある。

・本が傷まない
・準備が短時間で終わる(5~10分)
・後片付けが楽(紙を本から引き抜いて捨てるだけ)
重曹と違って粉の残存を心配する必要がない
・消臭効果がスゴイ(少なくとも本検証では)

本検証から学んだBADポイント

・クリップの使用は本を傷めるので極力避けた方が良い(^^;)アタリマエ。やるにしても、小さめの栞を大量に作って各ページに挿めば本を傷めずに同様の効果が得られた気もする(後の祭り)
重曹の消臭効果を実感できず(他の重曹と比較してみるべきか。でも純度高ければ炭酸水素ナトリウムって製品によって違いとかない気もする)
重曹はむやみに振り掛けるのは良くない。(除去が大変なことに加え、湿度が高い等条件が重なると本に固着しやすくなる?)


最後に

消臭には、新聞紙さいきょー!!という話でした。
途中で検証条件を多少イジったりしたので結論があやふやになってしまいましたが、新聞紙さいきょーで問題ないと思います!!

因みに今回カビは臭いはすれど、モサッと生えていたりはしなかったのですが(黒い点々はもしかしたらカビかも?)、もしモサッと生えていた場合は処理が若干変わってくるかもしれません。

ただどちらにせよ本の性質上、カビを完全に除去することはまず不可能なので、換気を日頃から定期的に行ったり、除湿機等でカビが増えにくい環境を作るなどして、自分が生きている数十年の間だけでも本が快適に使える状態を保つことが一番大切なのかもしれませんね。
 

将棋好きの聖地、千駄ヶ谷に行ってきました!

こんにちは!前回に引き続き東京関連の話題です。
アカシヤ書店にお邪魔した翌日、空き時間に千駄ヶ谷をブラブラしてきました。
すっごい文量になっちゃったのですが、千駄ヶ谷行ったことない!って将棋ファンに暇なときにでも読んでいただけたらと思います。
行ったことある人は、あまり新鮮味ないかもしれません(^^;)

まず鳩森八幡神社

千駄ヶ谷駅から将棋会館へ向かう経路上に隣接している、将棋ファンの中では言わずと知れた棋力向上に効果があると言われている神社です。
(もともと合格祈願や恋愛成就で有名らしいけど)

今まで何回か千駄ヶ谷将棋会館に来る機会はあったものの、なぜだが側を通り過ぎるだけで今まで足が向かなかったのですが、今回ふと行ってみたくなり寄ることにしました。

富士塚を発見

まず、手水舎でお清めした後、ブラブラと境内を散策します。

すると富士登山記念の文字が目に入りました。
富士登山??(^_^; 東京にも富士って名前の山があるのかな?と混乱しましたが、すぐに解決。境内の中に小さな丘があるのですが、どうやらそれが富士山を模した小さな人工の山(富士塚で、どうやらそれを指しているようです。しかも都内最古らしい。すげぇ。

せっかくなので、登ることに。

小さな鳥居のある登山口から上まで登って別の登山口から降りるルートで下山しました。途中、亀岩など実際の富士山にあるスポットにも遭遇。すごく良く作り込まれてるなと思いました。
実際の富士山は以前体当たり登山で登ったとき往復5時間程度だったと思いますが、この富士塚はゆっくり登っても往復5分かからないと思いますので、是非訪問した際は登ってみることをお勧めします。

絵馬を眺める

次に絵馬掛所が目に入りましたので、そこに掛かっている絵馬を眺めることに。 
普通の絵馬もありますが、気力向上と記載された将棋ファン向けの絵馬がやはり目につきます。
皆自らの棋力向上を願ったのだろうと予想して拝見しましたが、意外にもプロ棋士の方の活躍を祈る内容の方が多かったです。冷静に考えてみると、将棋ファン全員が指す将ではなく観る将の方もいますもんね。納得です。

将棋関係以外の願いだと、なぜか今後の元SMAPのメンバーの活躍を祈るファン達のメッセージがとても多かった。何か理由があるのかと調べてみると、去年の11月にテレビ番組でSMAPのメンバーが訪れていたようです。ファンの人達にとっては聖地ってことなんでしょう。将棋関係ないから地味に驚いたよ……。
後は他の神社と同じく受験の合格祈願がちらほらありました。

参拝とお守り

ここを訪れた最大の目的といってもいいでしょう。
まずはしっかりと参拝して棋力向上と、あと家族の健康をお願いしました。
 
次に神社の札所に寄りました。ここでは棋力向上のお守りを受けることができます。完全に将棋ファン(もしくはそれを生業にしている方)対象のお守りですので珍しいですよね。

一般的なビニールケースに入った「王手守」と木箱に入った「黄金の王手守」の2種類があります。黄金の王手守は木箱に入っていますが、中身は通常の王手守と同じくお守り袋に紐がついたものです。ただ紐が太く色も相まってやはり高級感があります。

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普段は自分自身のことではお守りに頼ったりはしないのですが、趣味の将棋くらい許されるかな、と思って上記2体をいただきました。

因みに……
その後おみくじを引いたのですが、「吉」で、概要をまとめると「油断すると失敗する」「努力すれば叶うが、しなければ叶わない」という今の心の内を見透かされたような内容でゾクッとしました。
やっぱり甘えた考えだけだと駄目ですね。地道に頑張ります(^_^;


将棋会館に潜入

ここに来るのは多分3回目ですかね。
初めて来た時は一般人の出入りできるスペースの狭さに驚いたものですが、慣れると広く感じるから不思議です。

1階「売店

入るとまず売店があって様々な将棋関係の棋書、扇子、盤駒、その他根付け等のグッズが販売されています。
通常の書店だともう置いてないような本もたくさん扱ってて、実際に中身を見て買えるのが良いですね。詰将棋集の「からくり箱」や「一番星」なんかも置いてます。普通の書店じゃ絶対ないよ、これ。

あと面白かったのは、桜材の駒が売られていたこと。シャム黄楊の代替品として斧折材の駒が前に来た時は並んでいたのですが、最近の流行は桜材なんでしょうか。悪くはなさそうですが今回見た木地は茶色っぽい色合いで、暗い場所だと文字が少し見えにくいかもなという印象を持ちました。慣れれば気にならないと思いますが。値段は斧折の駒の1.5~1.7倍といった印象。正直安くはないですが、並彫、中彫、上彫と選択肢が多い点は良いと思います。2階の道場の駒が中彫なので、道場で指した後だと中彫欲しくなりますね。個人的には中彫以下だと黒彫が一番見易くて好きですけど。

結局結構な時間使って色々物色し、最終的に記念に下記の品を買いました。

「榛名図式 桑原辰雄詰将棋作品集」桑原辰雄 著

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著者が質の良い実戦型の詰将棋作品で有名な方というのは知っており、以前から気になっていました。今回目にしたのも縁だと思い、購入。因みにこの本はAmazon等でも入手可能です。

「九段 藤井猛 上扇子(涓滴)」

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涓滴岩を穿つと言いますが、直接的な表現を避け間接的に「努力」を表現した揮毫であるところがとても好みで今回購入しました。
長い間売り切れでもう生産はしないものだと思っていたので、買えて嬉しいです。
ほとんど振飛車は指さないけど。(ボソッ)
他に個人的に好きな揮毫は、最近だと中村王座の「木鶏」ですね。静寂な人柄の中に隠された溢れ出んばかりの強い闘志を2字で表現していて、センスが良いなと思います。いつか機会があれば欲しいなぁ。

「根付け(銀将)」

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将棋の駒でどれが好きかって言われると、銀が昔から好きなんです。
レーザーか何かで焼いて彫ってるのかな?手彫りとは違いますが、溝が深くて立体感があって結構良い感じ。木地はかなり厚めです。
これは実家の婆ちゃんへのお土産にでもするとしよう。

食事休憩(みろく庵)

売店を物色した後は、一度食事をとることにしました。
正直食事取ってから将棋会館に向かった方が効率良かったんですが、気付いたのは将棋会館に着いた後なので後悔しても仕様がない。

以前来た時は、毎回将棋会館近くのラーメン家さんでチャーシューメン食べてましたが、今回はせっかくなので将棋観戦していると良く目にする「みろく庵」に行ってみることに。
到着すると運良く結構空いていて、問題なく座れました。 
何を頼もうか悩みましたが、キムチうどんはさすがに真夏に食べるのはしんどいし何が有名なのかよく分からなかったので、自分が注文する前に他のお客さんが頼んだ「チキンカツ定食」を自分も注文。

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パリッパリでとても美味しかったです、御馳走様でした。
店を出る時に照明にカバン当てちゃって、壊したかと思ってヒヤヒヤ(^^;)
また千駄ヶ谷を訪れた際は寄りたいと思います。

因みに余談ですが……。
食事を終えて将棋会館に戻ったとき、入口で佐々木大地四段と擦れ違いました。
一緒に談笑されながら歩いていた人達も棋士の方々だったのかもしれませんが、あまりジロジロ見るのも失礼と思い確認できませんでした。
ただ人生で初めてプロ棋士を生で目にしたので、少し嬉しかったですね。
観る将の人達の感覚が少しわかりました笑。

2階「道場」

さて、腹も膨れたところで将棋会館2階へ向かいます。
2階は将棋道場になっており、一般人が出入りできるのはこの階までです。

実は前日ネットカフェで魔法少女オブ・ジ・エンド一気読みして完徹した(アホ)ので、身体がめちゃくちゃキツく指すかどうか迷ったんですが、せっかくなので指すことにしました。
関係ないけど、「魔法少女オブ・ジ・エンド」はバイオハザード系のゾンビ漫画好きな人や「神様の言うとおり」みたいな殺伐した漫画好きな人は十中八九好みかと。そして読んだ後にポリ公惚れるわって思うやつはブラザー。数年前、とあるバーのマスターにお勧めされたの思い出して読んでみたけど面白かった。

第1~3戦

BOSSブラック片手に小学生の少年達とまず3連戦。
相手の戦型は四間飛車美濃、ゴキゲン中飛車四間飛車穴熊でした。
こちらは全て船囲いから急戦で対抗し、結果○●●で残念ながら負け越し。

第4戦

次に年上のお兄さんと対戦することに。
戦型は相手先手で横歩取りになりました。普段横歩取り指さないのにそれを受けて立ってる状況がなぜか妙に可笑しく、ニヤニヤしてました。多分このあたりから眠気でおかしくなってたんだと思います。3三角型に構えたところまではハッキリ覚えているんですけどその後の展開が思い出せない。
局面が進むにつれて、頭がボーとしてきて3手どころか1手先もあやふやで、多分途中意識飛んじゃってたかも……。最後相手の開き王手に気付かず他の手を指して終了。
お兄さんは笑顔で感想戦に付き合ってくれたのですが、本当に悪いことをしてしまったなと心の底から反省しております。
将棋指す時はある程度しっかりした状態じゃないと、相手に失礼ですね。

第5戦

もう止めようと思ったのですが帰りのバスの時間までまだかなり時間があることに気付き、一度休憩して様子を見ることに。
道場の外の壁にもたれかかって仮眠したところ、そこそこ回復して意識もハッキリしたので最後に一局だけ指すことにしました。
最後はまた別の小学生の少年で、同じく相手先手の横歩取り。せっかくなので、また相手に合わせて横歩取りを指してみることにしました。
結果的に3三角型から角換わりのような将棋になりましたが、最後相手に綺麗に詰まされて終了。
小学生って早指しの子が多くてこっちも長考しづらいんですが、この子は考える所ではしっかりと考えるスタイルだったので個人的に指しやすくて好印象でした。

これを最後に、将棋会館を後にしました。
その日の結果をまとめると、○●●●●で惨敗。精進せねばな。
そういえば最後自分が道場の隅に置いてた荷物をずっと気にしてくれてたのか、忘れないでね?って気に掛けてくれた子もいて少し感動した。ええ子やなあ。

対局者同士のコミュニケーションについて思うこと

普段人と直接指すことが少ないせいか、道場では個人的には勝っても負けてもメチャクチャ楽しいのでその気持を伝えたいんですよね。
それで話し掛けたいのですがタイミングが難しくて、自分が勝った上で話し掛けたり感想戦をお願いすると、「調子乗りやがって」みたいに思う人もいるかもしれませんし、実際に指す前はニコニコしながら会話に応じてくれてたのに、格下だと思っていたのか負けると急に不機嫌になって無視するオッチャンも昔いました。

仕方ないので感想戦をお願いしたりコミュニケーションをとったりするのは、極力自分が負けた時だけにしています。(さすがに対局中話し掛けるのは気心知れた仲でもなければ快く思わない人が大半だと思うので)
でも自分が負けた時しか対局の喜びを共有したり、高め合うための感想戦ができないって何か違う気がするんですよ。道場はそんなもんだと割り切るしかないのか……。勝ち負けで昇級・昇段が絡んでくるので、仕方ないのかもしれませんね。
何か良い方法を知っている方はメッセージ等で教えていただけると幸いです。

話変わってマナー違反と言えば、以前自分が将棋ウォーズ3級だった頃に新宿将棋センター行った時に対局した二段のオッチャンが、対局中に早く指せと早指しを強要してくるわ、こちらが迷っているとココに指すのがお勧めだよ~ってこっちの思考を邪魔してくるわ(しかも指導的な意味で言ってくれてるのかな?と当時そこに指してみたら頓死筋だった)、最後明らかに詰んでるのにあえて全駒狙ってくるわ、ハイパークソジジイでした。
後は、他のジジ友もデッカい声で「何で俺がこんな弱い奴とやらなきゃいけないんだよ~」と自分強いアピールしてみたり。
まだあの人らいるのかな?いるんだろうなあ。
頼むから、私が強くなってボッコボコにするその日まで死んでくれるなよ。勝ち逃げは許さんぞ……。

なぜかどこの道場にもこういった人達はいるんだけど、初級者が初めて将棋道場行って運悪くこういう人達とマッチングすると、トラウマになってもう道場に来たくなくなるんじゃないかと少し心配なんだよね。


終わりに

久しぶりの千駄ヶ谷をかなり楽しむことができました。
今度東京に来るときは対局ももっと万全の状態で楽しみたいですね。いや~お兄さんには本当に失礼なことをしました(-_-;)
次はいつ来られるか分からないけど、その時までもっと精進しよう。

こんな長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。

東京や大阪周辺って将棋好き的には最高の環境だよね

ふっふっふ……。
実は用事がありまして、今現在東京にきています。
もう少しタイミングが早ければ、京急将棋祭りなど将棋イベントにも参加できたので若干残念ではありますが。

ただやはり都市周辺は将棋好きにとって中々幸せな環境が整っているなあと毎回来るたびに思います。
現在進行形で地方に住んでいる人は分かってくれるはず!


face to face で将棋を指せる施設が多い

都市部には、新宿将棋センターなど利用者の多い将棋道場がたくさんあります。
特に東京(千駄ヶ谷)には将棋会館が、大阪には関西将棋会館があります。
(あと、どうやら北海道にも将棋会館があるらしい)

将棋会館での段級位認定はやはり総本山ということもあってか、将棋の実力を他者に示す上での明確な指標になりうるので、将棋会館での段級位をあげることは他の道場のそれと比較して熱が上がりやすいです。
(最近はネット将棋が普及したので、将棋ウォーズや将棋クラブ24の段級位でも実力を推し量ることが可能ですが……)
結果的に駒落ち等も勉強することになりますし、棋力向上に良い効果が期待できます。
ネット将棋中心の人はまず駒落ち勉強しませんからね。

もちろん地方にも日本将棋連盟支部の道場はありますが、人が極端に少ないため、自分に見合う棋力の相手が見つからなかったりと結構問題を抱えていたりします。
因みに私の場合は現在近場に子ども教室しかないので、そもそも指せる環境がないです。

あと話変わりますが、将棋会館売店が地味に羨ましいです。
扇子とか売ってるのよね。


大きな将棋イベントに参加しやすい

将棋イベントが開催されるのは、天童等の一部の地域を除くと基本はやはり人口の多い都市部周辺になるので、都市部に住んでいるとイベントに参加しやすくなります。
(まあ、これ将棋に限りませんが……苦笑)
指導対局とか地方に篭っててもまず受けられませんからね。
私は、将棋の駒を鑑賞したり実際に購入できる将棋駒の展示会にいつか参加してみたいです。


将棋大会の開催頻度が高い

個人的な印象ですが、将棋イベントと同じで様々な大会が頻繁に開催されているように感じます。
社団戦とか有名ですよね。
有段者の部と級位者の部に分けて、級位者や初心者でも参加しやすい工夫が行われていたりします。
正直リアル将棋大会に出られるチャンスが多いのは、超羨ましいです。


碁盤店が多い

地方には天童等の有名な地域を除くと、現在は碁盤店を市内県内に見かけない地域の方が多いと思います。

その点、都市部周辺には有名な碁盤店が今も現役でたくさん残っています。
東京周辺だと丸八碁盤店さま、青山碁盤店さま等がそうですね。
両店の店主様には、以前私も駒を見せていただいたり、話を聞かせていただいたりと色々とお世話になりました。

将棋駒や盤など棋具は高価なものが多いので、直接見て納得して購入することが長く大切に使っていく一つのポイントだと思っています。
それができる碁盤店の存在は将棋・囲碁好きには貴重な存在です。



古書店の存在

これは東京限定の話になりますが、将棋・囲碁等の専門の古書店であるアカシヤ書店を初めとして、様々な古書店に直接足を伸ばせるのが羨ましいですね。
大阪の方はあまり詳しくないですが、調べてみると東京同様古い古書店が多くあるようです。
交通網も発達してますし、楽に古書店巡りができそうですね。

因みに、実は今回はじめてアカシヤ書店に行ってきました笑
将棋や囲碁だけでなく、日本では手に入りにくい英語のチェス本なんかも多く取り扱っていて、見ているだけで凄く楽しかったです!
今回の訪問記念に購入したのが、下記の2冊。

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「伊藤果の詰将棋110」伊藤 果 著 ¥2,500
前に同著者の「王様殺人事件」を読んで以降、果先生の詰将棋のファンになってしまい、今回見つけて購入しました。
決して安い買い物ではなかったんですが、貴重な絶版本なので、良い買い物をしたと思っています。
どうせそう簡単には解かしてはくれないのでしょうが、できるだけ答えを見ずに楽しみたいと思います。

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「全戦法対応 将棋・基本定跡ガイド」長岡 裕也 著 ¥1,600
以前購入した長岡先生の「ひと目の角換わり」が読みやすかったので、購入してみました。
初手から全ての手を解説してくれているそうなので、期待大です。
あとサイン本でした。紙カバーついたままですみません。


最後に

まあ将棋に限った話じゃないのですが、都市部羨ましいぜ~っていう話でした。
上にあげた項目以外にも色々羨ましい点多々あります。

例えば先日発売のりゅうおうのおしごとの新刊に関しても、地方だとサイン本とか手に入らないからね。
切ない。
他にも個人的な趣味だけど、駒作りコミュニティーとかも都市部にしかないし。
切ない。

近場に昔ながらの古書店を発見!将棋本をゲット!

こんにちは!
突然ですが、皆さんは将棋本を普段どのように入手されていますか?
基本的にはAmazon等のネットショッピングや書店で新品を購入する場合が多いと思います。基本的に自分もそうです。
欲しい本があるから買う、というのが普通の流れだと思います。


ただ最近、下記のブログ様で古書店を活用して棋書を収集している記事を読ませていただいているのですが、たまたま巡り合った棋書を買って楽しむというのも素敵だな、と思うようになりました。
自分の知らない棋書の紹介記事を読んだりするのって、何でこんなにワクワクするんでしょうね。
mizutama-shogi.hatenablog.com


結局、とうとう自分も古本屋に行ってみたくなり、先日近場で色々と探してみました。
結果として戦利品を無事ゲットできたので、それも最後に載せておきたいと思います。


まず思いついたのはブックオフ

自分が現在住んでいる地域は都市部とは離れているため、アカシヤ書店のような将棋や囲碁に特化した古書店は存在しません(泣)

よって、まずはブックオフが市内に数カ所ありましたので、車で片道30分でまわれる店舗は全てまわってみました。
しかし、将棋本の品数自体少なかったこともあり、ピンとくる本には出会えませんでした。
何より結構高かったです^_^;
古い本でも定価の2/3以上の値段設定のものが多く、あまりお得な感じはしませんでした。
タイミングが悪かったのもあるでしょう。残念……。


他に近場に古書店がないか探してみる

個人で経営している店がないかな~とスマホで検索してみると、何と一件引っ掛かりました。
ただ写真を見た限り、もう潰れているんじゃないか?と思うくらい古い建物(失礼)
まあ、ダメ元で行ってみることに。

結果実際に店の中に入るまでは不安でしたが、しっかりと経営していました。
古本が所狭しと並んでおり、見ているだけでワクワクしてきます。

肝心の棋書ですが、数はやはり少ないものの、無事発見。
将棋・囲碁ともにチェーン店では見かけない(販売できない?)ような古い本もたくさんありました。
今回は買わなかったですが、「寄せの手筋168」「大内の穴熊戦法」「加藤一二三のプロの矢倉3七桂」あたりも興味深かったです。

ただ状態が悪い本が多かったので、比較的状態の良いものの中から5冊を購入致しました。
安かったですよ!


今回手に入れた戦利品

購入した本は以下の5冊です。

光速の寄せ 総集編」谷川浩司

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¥250で購入。
光速の寄せ 振り飛車編・矢倉編の続編にあたる本。文庫版です。
前2冊は持ってないですし、内容は難解らしく自分の棋力と現時点ではおそらくアンマッチです。
しばらくは手をつけないかもしれませんが……、いつか絶対読む。

「仕掛け大全 居飛車編」所司和晴

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¥250で購入。絶版本?
矢倉、角換わり、横歩取り、相掛かりの各指定局面における仕掛けの手順をそれぞれ2ページで解説した本です。2007年の本なので11年も前の本ですが、各2ページで完結という読みやすい構成が気に入りました。
仕掛けは各戦法の狙いであり、骨格とも言える部分だと思うので、理解すればその戦法を指す上できっとプラスになります。
古い変化もあるかもしれませんが、自分レベルでは関係ないでしょう。
各戦法を勉強する際に、部分的に活用していきたいと思います。

「聖の青春」大崎善生

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¥100で購入。
村山聖九段の生き様を描いたノンフィクション作品。
2016年に映画化もされましたが、当時仕事が死ぬほど忙しかったため精神的余裕もなく、観に行くことができませんでした。
いつだったか、使い込んで丸々となった歩心の錦旗のプラ駒の写真をネットで目にして、とんでもない人だな、とずっと気になっていました。
今回良い機会に恵まれたので読んでみたいと思います。

「将棋は歩から(上巻)」加藤治郎

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¥150で購入。
言わずと知れた歩の手筋の名著です。
強くなるにはまず歩をうまく使えるようになりなさい、と現代でもよく指導されていると耳にします。
指し手の表記が独特で若干読みにくいですが、継ぎ歩などの他に突き違いの歩・蓋歩(フタフ)など普段聞かないような手筋の名称も飛び出してくるので、中々面白そうです。
読んでみて自分に合えば、続きの中巻・下巻の購入も検討します。

「大山・快勝シリーズ4 快勝 将棋の詰め方」大山康晴

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¥200で購入。絶版本。
詰め方、必至のかけ方をテーマごと解説した本。
付録として7手~15手の詰将棋が50問付いています。
昔の棋書の文体は堅苦しいものが多いという先入観がありましたが、この本は少なくとも違和感ありませんでした。
初級者に対する簡単な詰将棋の解説本は現代でも見かけますが、(先日出版された浦野先生の本とか)これは少し流し読んだだけでも変化に9手とか11手とか平気で出てくるので、少しレベルが高い内容になっているように思います。
ただ現代の棋書と比較しても遜色ない内容であると思えたので購入してみました。


最後に…

良い機会に恵まれて、お得な値段で棋書を手に入れることができました。
5冊合計で¥950だったので、良い買い物だったと思います。
囲碁本もあったのですが、自分にはレベルが高すぎる本ばかりだったので今回はスルーしました。

ただ一つ問題があってですね。
「将棋は歩から」と「将棋の詰め方」の2冊がめっちゃ臭い。
ページをめくると古本独特のツーンとした、埃っぽいようなカビ臭いような刺激臭が鼻をつきます。

自分こういう系統の臭い駄目なんですよ…。
昔は喘息っ子だったんで、未だにこういう埃っぽい臭いがトラウマなんです。
何とかして臭いを消せないか、少し頑張ってみたいと思います。

極限早繰り銀戦法(2017年度将棋世界8月号付録)レビュー

個人的に最近極限早繰り銀に興味を持ち、現在勉強中です。
今更!?って人もいると思うんですけど、自分ブームに乗るのが下手なんですよ……

本屋で極限早繰り銀の本を見つけ興味を持ったものの、結構変化も膨大で難しそうだな、というのが第一印象。
一応マイナビには難易度表記があって、この本も初級〜中級者向けということらしいですが、この表記は私個人の感想ですが経験的にあてになりません。^^;サーセン

そこで、少し前の将棋世界の付録に同著者の極限早繰り銀をテーマにしているものがあったことを思い出し、とりあえずそっちを読んでみることにしたわけです。

中々読みやすかったので、ウォーズで級位者、24で初級タブぐらいの人にオススメです。



本の概要

佐藤慎一五段が極限早繰り銀戦法について次の一手形式で解説した本です。
全39問で、第29問以降は佐藤五段自身の実戦譜からの出題になっています。

初手からの進行になっているのが、個人的にはありがたかったです。


この本で学べた事

極限早繰り銀の基本の狙いと理想手順を勉強した後、後手側の対応の変化に合わせた手順をそれぞれ学べます。

極限早繰り銀は右銀をうまく五段目に進出させいかに位を取るかが重要なようです。
特に早い段階で銀が五段目に進出した形は、極限早繰り銀の理想図だそうです。


↓極限早繰り銀の理想図の一例
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また極限早繰り銀側の先手は、右銀を進出させていく過程で37の地点が必然的に空くので、各交換した場合55や64の地点からの角の打ち込みによって飛車が狙われることを常に念頭に置かなければならない印象です。

後手側はそのあたりを考慮し、8筋に飛車を展開する等して先手の銀を活用させないよう妨害したり、色々と手を打つんですね。

まあ級位者程度の実力しかない私は、この本を読んで極限早繰り銀という戦法の着眼はそのあたりかな?と勝手に結論付けましたが、私の棋力が足りない点に加え本自体のボリュームも少ないので、たぶん全然理解できてないです。(^_^;)


少し疑問に思った事

極限早繰り銀の初手からの進行は、
▲26歩△34歩▲25歩△33角▲76歩、と進行していきます。
この後定跡手順では△22銀となっているんですが、この手は「角換わり上等じゃい!」という手であって、相手が振り飛車党の場合や居飛車党でも角換わりを好まない人達は△44歩と角道を閉じてくる場合が多いです。

というか勉強し始めてから私自身ネット将棋で50局は指しましたが、△22銀と指す人は1人しかいませんでした。(-_-;)
私が後手だったら、迷わず△22銀なのに……。

角道閉じられると極限早繰り銀は封じられるので、そこから別の将棋を目指していくしかないんですよね。
それに近い変化が載っている本ってどういった定跡本になるんだろう。棒銀とかかな。


終わりに

この本はボリュームが少ないのに加え次の一手形式なので読みやすく、極限早繰り銀の概要を手早く知りたいという人にはピッタリだと思います。

極限早繰り銀という戦法に触れる中で、相掛かりや横歩取りチックな駒の指し回しが若干出てきました。
色んな戦法はあれど、勉強したことはどこかで繋がっていると今回実感しました。

次のステップとして、マイナビの『史上最強の攻撃戦法 極限早繰り銀』を少しずつ読んでいく予定です。


『詰将棋の国の王女様』レビュー

Google Playにて非常に評価が高かったので、実際にプレイしてみたところ、中々楽しめたので紹介します。 

2014年から、はっぽう様が提供されている無料アプリ『詰将棋の国の王女様』です。
初心者や詰将棋が苦手な人向け。



詰将棋の国の王女様

詰将棋の国の王女様

はっぽうposted withアプリーチ



本アプリの概要

以下、Google Playの作品詳細欄からの引用です。

詰将棋の国の王女様は魔王によって動物にされてしまいました。
王女にかけられた魔法を解くには詰将棋を50問解かなければいけません。
さぁ、妖精の助けも借りて一緒に冒険の旅に出かけましょう!

用意された詰将棋は50問。

最初は頭金の1手詰から始まり、徐々にレベルアップしていきます。
手数は1手詰〜7手詰まで。
7手詰は簡単なものばかりですが、5手詰は結構歯応えがあるものもあります。

前半は簡単な問題ばかりですが、メイドさんゾーンの34問目あたりから少しずつ難しくなってくる印象です。
(何を言ってるのか分からないと思いますが^^;)

↓この辺ですね
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またヒント閲覧機能があり、ヒントと書かれたボタンをタップするとヒントが表示されます。
(普段は隠れています)



良かった点

①問題を解くとストーリーが進んでいくのですが、これが中々良いスパイスになっていて楽しく解くことができました。
初代ドラクエをプレイしている人には、クスッとなるネタもありましたね。

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りゅうおう様よりケチだけどな。


詰将棋の内容に関して言えば、全体的に有名な詰手筋の問題が多かった印象です。
5問一組でテーマが大まかに決めてあり、後ろの問題が前問の応用問題になっているケースも多く、その点も高評価。


③クリア後は任意の問題を解き直すことが可能。


④この詰将棋アプリが他と大きく違う点として挙げられるのは、『詰将棋パラダイス』のアプリのように、1手でも本筋と違えば即失敗ではなく、5手詰であれば5手駒が動いて初めて失敗の判定が出る点です。
この点は、考えようによってはシビアです。
(人によっては、クリアできずハマる)
ただ、適当に指して初手を導き出したりといった悪癖を防ぐメリットが大きいと判断し、今回は良い点とさせていただきました。



惜しい点

①各問題をクリアした後に、解説がないのが残念……。
一般的にどの詰将棋の本にも解説は多かれ少なかれ存在するので、やはり本作品でもあると良かったと思います。


②操作性の面で駒をタップしてから反応するまでに若干タイムラグがあり、爽快感がイマイチ。
(私のスマホがショボい可能性もある)


③2周目で問題を解き直す度に、毎回ストーリーが挟まれるのが少しストレス。スキップ機能があれば文句なしでした。


④各駒の動きや、詰将棋の最低限のルール(無駄な合駒の禁止等)には触れずに本編がスタートします。
その辺が分からない人は、何か他のサイト等で勉強してから臨みましょう。
 

 

終わりに

詰将棋というか、将棋関連の本やアプリって堅苦しい物が多いと思うんですよね。

最近は『3月のライオン』や『りゅうおうのおしごと!』等漫画やライトノベル作品の後押しもあり、大分オッサン臭いイメージが払拭されつつあるように思えますが、まだまだ初心者にとって敷居が高いゲームだと感じます。

こういった作品がどんどんと増えると個人的に嬉しいです。



追記
私がプレイしたのは、バージョン1.1です。
総プレイ時間は測ってなかったんですが、体感的には1時間も掛からなかったと思います。
気楽にできるゲームなので、是非!