苦しんで強くなる将棋ブログ

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才能皆無だが、試行錯誤して棋力向上を目指す。日常ネタもたまに…

『脳を刺激する新感覚パズル 目隠し詰将棋(初心者向け)』レビュー

以前kindle電子書籍デビューをして以来、将棋に限らずちょくちょく電子で本を購入し読んできたのですが、非常に空き時間が活用出来ている実感があります。

本は紙に限ると思っていましたが、完全に偏見だったようです。
これからはできるだけ、電子で買えるものは電子での購入を検討していきたいと思います。

話変わって、今回はkindleで売られていた目隠し詰将棋なるもののレビューです。



本書の概要

著者である伊藤慎さんがkindleで出版されている「目隠し詰将棋」シリーズの中で、最も簡単だと思われる本です。

「初心者向け」とタイトルにも記載されています。
正直どれを買おうか迷いましたが、解けないと辛いので、一番簡単なものを取り敢えず選んでみました。

問題数は50問
手数の記載はありませんが、1手~3手詰で構成されています。(ほとんど1手詰)

普通の詰将棋と違って問題図がない代りに彼我の駒の配置と持ち駒が文字で記載されているので、そこから問題図をイメージして脳内で解いていきます。

参考までに例題を載っけると、以下のような感じです。

【玉方】
1二玉 2三金

【攻め方】
2一金 3一馬

【持ち駒】



実際に読んだ感想

仮に問題図が掲載されていれば、ひと目で解ける問題ばかりですが、脳内で解くと思った以上に難易度があがるなーといった印象。

問題図を頭に並べる過程が一番難しい。
私は脳内盤がボヤーッとしてて、とてもじゃないが目隠し将棋なんてできませんが、配置駒の数が少ないので、これなら何とかできるレベルでした。
ただ心なしか最後の方は、慣れてきたせいか問題図をイメージするのが容易になっていたような気がします。

普段短手数の詰将棋を解く際にはあまり使わない能力である「脳内でイメージして解く」ことを必然的に求められるので、その部分を特化してトレーニングしたい場合には良いかもしれません。
詰将棋を楽しむ本というよりは、文字を脳内イメージに変換するのを楽しむ本って感じ。

いずれにせよ、私は頭を使っている実感があってとても楽しかったです。


注意点としては、脳内盤が鮮明な人はもっと難易度が高くないと面白くないだろうことが挙げられます。
同シリーズで上級者向けのものもあるので、興味がある人はそちらを読むことをオススメします。


因みに本書の私の正答率は、98%(49/50問)でした。
初心者向けというだけあって、何だかんだ言って難易度は低めですね。


最後に

目隠し詰将棋ってアイデアとしてはとても面白いと思います。

実は他の詰将棋本に載っているような問題でも目隠し詰将棋に変換して遊ぶことは可能なんですよね。
ただ配置駒が多くなったり、角が遠くから効いてくるような問題はイメージしづらく難易度が高くなるので注意が必要です。

個人的にとっても楽しめた一冊でした。
缶コーヒー一本我慢すれば読める値段なのもグッド。

こういったトレーニングを継続すれば、私のような者でも脳内盤が少しは鮮明になるんでしょうか。
脳に鮮明な像を描ける能力というのは先天的、もしくは若い時代に鍛えることが重要なイメージがありますけど。

同能力が求められる(偏見?)イラストレーターや漫画家は将棋の覚えが少しは早いのかな。