苦しんで強くなる将棋ブログ

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才能皆無だが、試行錯誤して棋力向上を目指す。日常ネタもたまに…

将棋好きの聖地、千駄ヶ谷に行ってきました!

こんにちは!前回に引き続き東京関連の話題です。
アカシヤ書店にお邪魔した翌日、空き時間に千駄ヶ谷をブラブラしてきました。
すっごい文量になっちゃったのですが、千駄ヶ谷行ったことない!って将棋ファンに暇なときにでも読んでいただけたらと思います。
行ったことある人は、あまり新鮮味ないかもしれません(^^;)

まず鳩森八幡神社

千駄ヶ谷駅から将棋会館へ向かう経路上に隣接している、将棋ファンの中では言わずと知れた棋力向上に効果があると言われている神社です。
(もともと合格祈願や恋愛成就で有名らしいけど)

今まで何回か千駄ヶ谷将棋会館に来る機会はあったものの、なぜだが側を通り過ぎるだけで今まで足が向かなかったのですが、今回ふと行ってみたくなり寄ることにしました。

富士塚を発見

まず、手水舎でお清めした後、ブラブラと境内を散策します。

すると富士登山記念の文字が目に入りました。
富士登山??(^_^; 東京にも富士って名前の山があるのかな?と混乱しましたが、すぐに解決。境内の中に小さな丘があるのですが、どうやらそれが富士山を模した小さな人工の山(富士塚で、どうやらそれを指しているようです。しかも都内最古らしい。すげぇ。

せっかくなので、登ることに。

小さな鳥居のある登山口から上まで登って別の登山口から降りるルートで下山しました。途中、亀岩など実際の富士山にあるスポットにも遭遇。すごく良く作り込まれてるなと思いました。
実際の富士山は以前体当たり登山で登ったとき往復5時間程度だったと思いますが、この富士塚はゆっくり登っても往復5分かからないと思いますので、是非訪問した際は登ってみることをお勧めします。

絵馬を眺める

次に絵馬掛所が目に入りましたので、そこに掛かっている絵馬を眺めることに。 
普通の絵馬もありますが、気力向上と記載された将棋ファン向けの絵馬がやはり目につきます。
皆自らの棋力向上を願ったのだろうと予想して拝見しましたが、意外にもプロ棋士の方の活躍を祈る内容の方が多かったです。冷静に考えてみると、将棋ファン全員が指す将ではなく観る将の方もいますもんね。納得です。

将棋関係以外の願いだと、なぜか今後の元SMAPのメンバーの活躍を祈るファン達のメッセージがとても多かった。何か理由があるのかと調べてみると、去年の11月にテレビ番組でSMAPのメンバーが訪れていたようです。ファンの人達にとっては聖地ってことなんでしょう。将棋関係ないから地味に驚いたよ……。
後は他の神社と同じく受験の合格祈願がちらほらありました。

参拝とお守り

ここを訪れた最大の目的といってもいいでしょう。
まずはしっかりと参拝して棋力向上と、あと家族の健康をお願いしました。
 
次に神社の札所に寄りました。ここでは棋力向上のお守りを受けることができます。完全に将棋ファン(もしくはそれを生業にしている方)対象のお守りですので珍しいですよね。

一般的なビニールケースに入った「王手守」と木箱に入った「黄金の王手守」の2種類があります。黄金の王手守は木箱に入っていますが、中身は通常の王手守と同じくお守り袋に紐がついたものです。ただ紐が太く色も相まってやはり高級感があります。

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普段は自分自身のことではお守りに頼ったりはしないのですが、趣味の将棋くらい許されるかな、と思って上記2体をいただきました。

因みに……
その後おみくじを引いたのですが、「吉」で、概要をまとめると「油断すると失敗する」「努力すれば叶うが、しなければ叶わない」という今の心の内を見透かされたような内容でゾクッとしました。
やっぱり甘えた考えだけだと駄目ですね。地道に頑張ります(^_^;


将棋会館に潜入

ここに来るのは多分3回目ですかね。
初めて来た時は一般人の出入りできるスペースの狭さに驚いたものですが、慣れると広く感じるから不思議です。

1階「売店

入るとまず売店があって様々な将棋関係の棋書、扇子、盤駒、その他根付け等のグッズが販売されています。
通常の書店だともう置いてないような本もたくさん扱ってて、実際に中身を見て買えるのが良いですね。詰将棋集の「からくり箱」や「一番星」なんかも置いてます。普通の書店じゃ絶対ないよ、これ。

あと面白かったのは、桜材の駒が売られていたこと。シャム黄楊の代替品として斧折材の駒が前に来た時は並んでいたのですが、最近の流行は桜材なんでしょうか。悪くはなさそうですが今回見た木地は茶色っぽい色合いで、暗い場所だと文字が少し見えにくいかもなという印象を持ちました。慣れれば気にならないと思いますが。値段は斧折の駒の1.5~1.7倍といった印象。正直安くはないですが、並彫、中彫、上彫と選択肢が多い点は良いと思います。2階の道場の駒が中彫なので、道場で指した後だと中彫欲しくなりますね。個人的には中彫以下だと黒彫が一番見易くて好きですけど。

結局結構な時間使って色々物色し、最終的に記念に下記の品を買いました。

「榛名図式 桑原辰雄詰将棋作品集」桑原辰雄 著

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著者が質の良い実戦型の詰将棋作品で有名な方というのは知っており、以前から気になっていました。今回目にしたのも縁だと思い、購入。因みにこの本はAmazon等でも入手可能です。

「九段 藤井猛 上扇子(涓滴)」

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涓滴岩を穿つと言いますが、直接的な表現を避け間接的に「努力」を表現した揮毫であるところがとても好みで今回購入しました。
長い間売り切れでもう生産はしないものだと思っていたので、買えて嬉しいです。
ほとんど振飛車は指さないけど。(ボソッ)
他に個人的に好きな揮毫は、最近だと中村王座の「木鶏」ですね。静寂な人柄の中に隠された溢れ出んばかりの強い闘志を2字で表現していて、センスが良いなと思います。いつか機会があれば欲しいなぁ。

「根付け(銀将)」

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将棋の駒でどれが好きかって言われると、銀が昔から好きなんです。
レーザーか何かで焼いて彫ってるのかな?手彫りとは違いますが、溝が深くて立体感があって結構良い感じ。木地はかなり厚めです。
これは実家の婆ちゃんへのお土産にでもするとしよう。

食事休憩(みろく庵)

売店を物色した後は、一度食事をとることにしました。
正直食事取ってから将棋会館に向かった方が効率良かったんですが、気付いたのは将棋会館に着いた後なので後悔しても仕様がない。

以前来た時は、毎回将棋会館近くのラーメン家さんでチャーシューメン食べてましたが、今回はせっかくなので将棋観戦していると良く目にする「みろく庵」に行ってみることに。
到着すると運良く結構空いていて、問題なく座れました。 
何を頼もうか悩みましたが、キムチうどんはさすがに真夏に食べるのはしんどいし何が有名なのかよく分からなかったので、自分が注文する前に他のお客さんが頼んだ「チキンカツ定食」を自分も注文。

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パリッパリでとても美味しかったです、御馳走様でした。
店を出る時に照明にカバン当てちゃって、壊したかと思ってヒヤヒヤ(^^;)
また千駄ヶ谷を訪れた際は寄りたいと思います。

因みに余談ですが……。
食事を終えて将棋会館に戻ったとき、入口で佐々木大地四段と擦れ違いました。
一緒に談笑されながら歩いていた人達も棋士の方々だったのかもしれませんが、あまりジロジロ見るのも失礼と思い確認できませんでした。
ただ人生で初めてプロ棋士を生で目にしたので、少し嬉しかったですね。
観る将の人達の感覚が少しわかりました笑。

2階「道場」

さて、腹も膨れたところで将棋会館2階へ向かいます。
2階は将棋道場になっており、一般人が出入りできるのはこの階までです。

実は前日ネットカフェで魔法少女オブ・ジ・エンド一気読みして完徹した(アホ)ので、身体がめちゃくちゃキツく指すかどうか迷ったんですが、せっかくなので指すことにしました。
関係ないけど、「魔法少女オブ・ジ・エンド」はバイオハザード系のゾンビ漫画好きな人や「神様の言うとおり」みたいな殺伐した漫画好きな人は十中八九好みかと。そして読んだ後にポリ公惚れるわって思うやつはブラザー。数年前、とあるバーのマスターにお勧めされたの思い出して読んでみたけど面白かった。

第1~3戦

BOSSブラック片手に小学生の少年達とまず3連戦。
相手の戦型は四間飛車美濃、ゴキゲン中飛車四間飛車穴熊でした。
こちらは全て船囲いから急戦で対抗し、結果○●●で残念ながら負け越し。

第4戦

次に年上のお兄さんと対戦することに。
戦型は相手先手で横歩取りになりました。普段横歩取り指さないのにそれを受けて立ってる状況がなぜか妙に可笑しく、ニヤニヤしてました。多分このあたりから眠気でおかしくなってたんだと思います。3三角型に構えたところまではハッキリ覚えているんですけどその後の展開が思い出せない。
局面が進むにつれて、頭がボーとしてきて3手どころか1手先もあやふやで、多分途中意識飛んじゃってたかも……。最後相手の開き王手に気付かず他の手を指して終了。
お兄さんは笑顔で感想戦に付き合ってくれたのですが、本当に悪いことをしてしまったなと心の底から反省しております。
将棋指す時はある程度しっかりした状態じゃないと、相手に失礼ですね。

第5戦

もう止めようと思ったのですが帰りのバスの時間までまだかなり時間があることに気付き、一度休憩して様子を見ることに。
道場の外の壁にもたれかかって仮眠したところ、そこそこ回復して意識もハッキリしたので最後に一局だけ指すことにしました。
最後はまた別の小学生の少年で、同じく相手先手の横歩取り。せっかくなので、また相手に合わせて横歩取りを指してみることにしました。
結果的に3三角型から角換わりのような将棋になりましたが、最後相手に綺麗に詰まされて終了。
小学生って早指しの子が多くてこっちも長考しづらいんですが、この子は考える所ではしっかりと考えるスタイルだったので個人的に指しやすくて好印象でした。

これを最後に、将棋会館を後にしました。
その日の結果をまとめると、○●●●●で惨敗。精進せねばな。
そういえば最後自分が道場の隅に置いてた荷物をずっと気にしてくれてたのか、忘れないでね?って気に掛けてくれた子もいて少し感動した。ええ子やなあ。

対局者同士のコミュニケーションについて思うこと

普段人と直接指すことが少ないせいか、道場では個人的には勝っても負けてもメチャクチャ楽しいのでその気持を伝えたいんですよね。
それで話し掛けたいのですがタイミングが難しくて、自分が勝った上で話し掛けたり感想戦をお願いすると、「調子乗りやがって」みたいに思う人もいるかもしれませんし、実際に指す前はニコニコしながら会話に応じてくれてたのに、格下だと思っていたのか負けると急に不機嫌になって無視するオッチャンも昔いました。

仕方ないので感想戦をお願いしたりコミュニケーションをとったりするのは、極力自分が負けた時だけにしています。(さすがに対局中話し掛けるのは気心知れた仲でもなければ快く思わない人が大半だと思うので)
でも自分が負けた時しか対局の喜びを共有したり、高め合うための感想戦ができないって何か違う気がするんですよ。道場はそんなもんだと割り切るしかないのか……。勝ち負けで昇級・昇段が絡んでくるので、仕方ないのかもしれませんね。
何か良い方法を知っている方はメッセージ等で教えていただけると幸いです。

話変わってマナー違反と言えば、以前自分が将棋ウォーズ3級だった頃に新宿将棋センター行った時に対局した二段のオッチャンが、対局中に早く指せと早指しを強要してくるわ、こちらが迷っているとココに指すのがお勧めだよ~ってこっちの思考を邪魔してくるわ(しかも指導的な意味で言ってくれてるのかな?と当時そこに指してみたら頓死筋だった)、最後明らかに詰んでるのにあえて全駒狙ってくるわ、ハイパークソジジイでした。
後は、他のジジ友もデッカい声で「何で俺がこんな弱い奴とやらなきゃいけないんだよ~」と自分強いアピールしてみたり。
まだあの人らいるのかな?いるんだろうなあ。
頼むから、私が強くなってボッコボコにするその日まで死んでくれるなよ。勝ち逃げは許さんぞ……。

なぜかどこの道場にもこういった人達はいるんだけど、初級者が初めて将棋道場行って運悪くこういう人達とマッチングすると、トラウマになってもう道場に来たくなくなるんじゃないかと少し心配なんだよね。


終わりに

久しぶりの千駄ヶ谷をかなり楽しむことができました。
今度東京に来るときは対局ももっと万全の状態で楽しみたいですね。いや~お兄さんには本当に失礼なことをしました(-_-;)
次はいつ来られるか分からないけど、その時までもっと精進しよう。

こんな長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。